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象牙質知覚過敏症について

こんにちは。
かさはら歯科医院、歯科医師の角田です。
今回は少し専門的な内容です。前回は象牙質知覚過敏に対して、セルフケアにおいて使用する歯磨剤について述べさせて頂きましたが、今回はプロフェッショナルケアに用いられる知覚過敏抑制用の薬剤について書かせて頂きます。

・MSコートHysブロックジェル
歯質のカルシウムとシュウ酸が反応し、フッ化ナトリウムとカリウム塩を含んだシュウ酸カルシウムを歯面に形成します。フッ化ナトリウムは象牙質表面の再石灰化により、カリウム塩は象牙質の知覚を鈍麻させる事により、知覚過敏症状を抑制する効果を持ちます。
しかし成分として含まれるシュウ酸は歯質を脱灰させる効果がある他、フッ化ナトリウムが含まれている為にその後のレジン充填などの接着操作に不利に働く可能性があるというデメリットもあります。

・ティースメイトディセンシタイザー
リン酸カルシウム系の知覚過敏抑制剤であり、酸性リン酸カルシウム(DCPA)と塩基性リン酸カルシウム(TTCP)、精製水を主成分として、歯面に塗布後、硬化してハイドロキシアパタイトを形成して開口した象牙細管を封鎖します。塗布後、厚みを持たない為に印象採得に対して影響が少ない他、接着に対しても限りなく影響が少ない事もメリットとして挙げられます。

・デセンシー
タンパク質凝固作用を持つグルタールアルデヒド、親水性モノマーであるHEMAが主成分となっています。象牙細管内部の組織液を凝固させ、知覚過敏を抑制する効果を持ちます。歯面に皮膜や結晶物を作成しない為、補綴物の適合やレジンの接着には影響が無いとされています。しかし使用方法が難しく、グルタールアルデヒドは粘膜や皮膚に触れると火傷様の痛みを伴う為に、薬剤が歯肉などに触れぬ様に配慮しなければなりません。

・ダイアデント歯科用ゲル5%
フッ化ナトリウムが主成分となっていて、露出した象牙質に塗布、留置する事で歯質の石灰化を促します。象牙質の表面が封鎖される為に、知覚過敏症状を抑制する事が出来ます。本剤は歯質に対して、抗う蝕性を向上させるといった効果も期待できますが、歯面から薬剤が離れると効果が減弱する為に、使用後4~6時間は飲食を控える必要があります。

以上が、かさはら歯科医院で用いられる知覚過敏抑制剤の一部となります。
他にも薬剤の種類は多く、中には保険の診療では用いる事が出来ない薬剤もありますが、いずれも適応を理解し、選択をする必要性があります。薬剤の事で何か解らない事があれば、何時でも気軽に聞いて頂ければと思います。

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