保険で白い歯

こんにちは!TC西田です🤗

今日は、「CADCAM冠」についてお話しします。
保険診療において主に使用されている「金銀パラジウム合金」やその他の金属類は価格が高騰し、金属に代わる歯冠修復材料として注目されています。また、審美意識の高まりや金属アレルギーの方にも喜ばれています!
いわゆる「メタルフリー」材料なのです。

保険診療は、厚生労働省によって細かい取り決めがありますが、時代のニーズや技術、材料の進歩に伴い、改定が行われます。CADCAM冠は、平成26年4月から小臼歯(前歯の中心から4、5番目の歯)に限って保険適用になり、さらに平成28年4月からは、金属アレルギーの方に限り大臼歯(前歯の中心から6、7、8番の歯)にも適用になりました。(金属アレルギーであることを医科で検査をし、紹介状にてお知らせいただく必要があります。)
さらに!平成29年12月からは・・・
「上下顎両側の第二大臼歯が全て残存し、左右の咬合支持がある患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合の下顎第一大臼歯治療に限り」CADCAM冠が保険適用になりました! これは、歯科医師の判断が必要になるため、条件の合う患者さんに限られますが、大臼歯(いわゆる奥歯ですね)にも保険で白い被せ物を入れることができるなんて、朗報ですよね。

さて、そもそもCAD/CAMとは??
製品の設計および製造の両方に使用されるコンピューターシステムのことです。
歯科用CADCAMでは、複合合成材料であるハイブリットレジンのブロックを設計通りに機械が削り出して作成されます。
つまり、人間(歯科技工士)の手作業ではなく、機械が歯を作り出すのです。
ハイテクですよね!

ハイブリッドレジンとは??
主成分がレジンと呼ばれる歯科用のプラスチックのような樹脂なので、色が白く、審美面で人気です。
しかし!!デメリットもあります。
・経年劣化、変色の可能性がある
・奥歯では強度が不足する場合がある
・柔らかいので磨り減りやすい

白くて、丈夫で、美しい歯が良い!!という方には
セラミック治療(自費診療)がおすすめです。
適度な透明感があり、根元から先端にかけて美しい自然なグラデーションを再現でき、天然歯と見分けがつかないほど完成度が高いものです。
天然の歯なのか?人工的な歯なのか? 見破られやすい要因として、光の当たり方(レジンは、のぺーっとした見た目になりやすい)や透明感、変色(黄ばみ)などがあります。

セラミック治療=最高級の技術を駆使した陶器のお皿
レジン=凡用プラスチックのお皿
のような差だと私は思っています。

患者さんと被せ物について一緒に考える際は、
・歯の場所(見え方)
・噛み合わせの強さ
・その方が何を最優先されるか
など、お一人お一人のニーズをしっかりと伺い、情報提供をさせていただいております。

歯によって、ご本人が気にされるかどうかによって、そして、噛み合わせなどの条件によって、
何が最適なのか?は変わるのです。

保険適用の幅が広がったCADCAM冠も含め、様々な選択肢を一緒に考え、その方にとって満足のいく治療になるようサポートさせていただきます!
(株式会社シケンHPより)