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続、歯周病

歯科医師の鈴木敬です。

だんだんと寒くなって来ましたね。気温差がある日が続きますのでみなさんも体調にはお気をつけください。今回は前にも書いた歯周病について続編をかきたいと思います。

最近参加しているスタディグループでも

「われわれ歯科医師の努めは、患者さんのQOLの維持と向上である。口腔諸機能(咀嚼嚥下・発音・審美)を高いレベルで維持したまま、患者さんがその生涯を終えることができれば、その患者さんの人生は豊かなものになると思う。咀嚼機能の意地のためには天然歯を動揺の無い状態で維持することが、もっとも「強く、安価で、美しい」方法と考えている。

平成23年の歯科疾患実態調査では35~69歳の80パーセント以上の者が、歯肉に所見を持っており、歯の喪失原因の第1位である。このことから、われわれが発症前の患者さんには予防処置を、発症後の患者さんのは歯周病治療とSPTを的確に行うことが、国民のQOL維持のために近道であることは間違いない。

我が国では、55歳を境に、それまでの人生の30年間と、その後の30年間では同じ30年でも喪失する歯数に大きな隔たりがある。しかし、これは抜歯が実行された年齢であり、歯周病の発症はこれに遡る事数十年前であることも珍しくないだろう。」

と言っています。確かになと思いますし、患者さんの生活の質の維持、向上を手伝う治療ができればと日々研鑽しなければならないと考えています。

歯周病の進行は、連続的に徐々に進行するのではなく、比較的短期間に急激な組織破壊を生じる活動期と、その後の長期間の鎮静状態を示す非活動期を周期的に繰り返して進んで行きます。

つまり、「無症状である」から「問題がない」訳ではということです。活動期と休止期を繰り返しながら緩やかに進行を見せるのが特徴的な疾患であり、活動期の後、症状が収まっても、必ず組織破壊が進みます。ここが忘れてはいけない点です。

さらに、歯周病は多因子疾患です。つまり、一つの原因を取り除いても治るものではありません

最近と宿主の相互作用によって発症します。

原因として今現在考えられているのは、

1、主因はプラーク内の病原性細菌

2、宿主の遺伝的要因・全身疾患・ウイルス

3、宿主の生活習慣 喫煙、飲酒、栄養、薬物、など

4、宿主に対する外的要因 精神的ストレス、社会的背景、など

です。

つまり、定期的なクリーニングにより、プラーク、バイオフィルムを取ることは必須ではないかと改めて思います。その上で、全身的な健康も向上していかなければなりません。

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