どの歯が痛いか分からない時

みなさんこんにちは!青葉会事務局の庄子です!いつもご利用いただきありがとうございます!

 

昨日の夜は台風で風が強くて大変でしたね(>_<)私は風の音でなかなか眠ることが出来ませんでした!みなさんは大丈夫ですか?今日は晴れましたが朝から風がまだ強いですね。そんな中来院してくださった患者さん感謝しています😊

さて、今日は「どの歯が痛いか分からない時」をテーマにしています。もしかしたらみなさんも経験があるかもしれませんが、自分で右上の一番奥が痛い!!と思っても、歯科医院に来て先生に診てもらったら、虫歯があるのが実は奥から2番目だったり、まさかの下の歯だったりしたことはありませんか?カウンセリングをすると「左が痛いんですが、上か下か自分で分からないんです・・・。」と言われることが結構ありました!実は自分で痛い歯を正確に当てるのは難しいようです・・。

歯の痛みは口全体にひろがり、どの歯が痛いかは自分でさえわからなくなることがあります。
 前歯ならどの歯がおかしいかあまり間違えることなく言い当てても、奥歯に行くほど正解率は低くなります。歯を刺激して、どの歯を触れたかを回答する実験を行ったところ、3~5本の範囲内の歯を回答して、とくに1歯前方の歯と間違えやすく、第二大臼歯(前から7本目の歯)ではその手前の第一大臼歯と勘違いする人のほうが正解者より多くなるという結果があります。
 ときとして、上下の歯痛の区別さえできなくなります。下の奥歯にむし歯があって痛みの原因となっていても、上の奥歯が痛いと錯覚を起こすこと、またその逆も珍しくありません。上の歯の痛みは顔面の知覚、運動をつかさどる脳神経である三叉神経の2番目の枝、下の歯の痛みは三叉神経の3番目の枝によってそれぞれ伝えられます。同じ神経から伝達される信号を脳自身が正確に判別できなくなっているからです。私たちがどの歯が痛いか言い当てるのは難しいのは当然です。
 

参考文献
「絵でわかる 歯科臨床に役立つ脳と神経の話」天野仁一朗著、クインテッセンス出版

 

そのようなことから、トラブルを起こしている歯を的確に診断するためには、上下の歯を同時に見ることのできる口全体のレントゲン写真を撮る必要があります!初診時や定期健診などで久しぶりに来院した時に口全体のレントゲン写真を撮るのは痛い歯を正確に判断するめには必ず必要だからです。レントゲンは歯科の治療ではとても大切なんですね( ゚Д゚)