電動歯ブラシについて🍎

歯科衛生士の岡田です🍎

 今日は電動歯ブラシについて書いていこうと思います🐾

 電動歯ブラシは、歯ブラシの植毛部が機械的に作動する仕組みとなっており、人間の手ではできない微細な振動で歯に付着したプラーク(歯垢)を短時間で効率的に除去します。

 通常の歯ブラシよりも操作が簡単な面から…

🔸握力の低下で細かい動きができない人

🔸手の動きに制限がある人

🔸障害がある人

🔸高齢者などの口腔ケア

     などに有用となります。

電動歯ブラシの種類は…

💫高速運動歯ブラシ

💫音波振動歯ブラシ

💫超音波歯ブラシ 

     の3種類に分けられます!!!

1.高速運動歯ブラシ

 ブラシの振動(毎分2,500回~7,500回のストローク)

 歯に付着したプラークを除去します。

 高速運動歯ブラシは、ヘッドの動き方で…

🔸毛束振動式(ブラシ全体が往復振動することによる)

🔸毛束回転式(毛束が回転することによる)

🔸反転式(歯ブラシのカップ部分が反転することによる)

に分類されます。

 毛束振動式はさらに、軸を固定してヘッド部のみを振動させるタイプに加えて、軸自体を振動させることにより、ヘッド部をより立体的で複雑に動かすタイプもあります。

 毛束回転式、反転式の電動歯ブラシの特徴として、歯の表面の汚れを落とす力が強く、屍肉の出血や歯肉炎の予防も示されています。

2.音波振動歯ブラシ

 歯ブラシのヘッド部リニアモーターにより毎分3万回の振動と振幅の組み合わせによりブラシを動かし、プラークを除去します。

 また、振動によって人が音として聞こえる周波数16Hz~2MHzの音波が生み出す液体流動によってブラシの毛先が接していない部分でプラークを除去することなできるとされています。

 さらに音波によるせん断力は、湿潤状態で、口腔内の細菌に直接作用し細菌の連鎖を破壊するとも言われます。

 音波による液体流動力の効果をより高めるために、ブラシを湿らせ口腔内の、水分が多い状態で使用することが勧められます。

 音波振動歯ブラシは、音波によって毛先より離れた歯周ポケットの細菌にもせん断力の効果が及ぶことから、手の細かいふゴキの操作能力が低下しつつある高齢の方の歯周病予防の目的も、対象とされています。

3.超音波歯ブラシ

 歯ブラシののブラシ部分に超音波振動を発生させる超音波振動子(振動数は1.60MHz)が装着されており、試験管内の実験では、歯面へのプラークよ付着部分での、歯と細菌のつながりを弱め、頑固な細菌の連鎖を破壊するという点は、音波振動歯ブラシと同じです。

🧚‍♀️使用対象者🧚‍♀️

 以前は使用対象者が限られていましたが、最近では対象者の範囲は広がっています。

↪︎子ども

↪︎高齢者

↪︎介護者

↪︎矯正装置使用患者

↪︎口腔乾燥症患者(唾液量改善)

↪︎インプラント患者

🧚‍♂特徴️🧚‍♂️

↪︎プラーク除去、歯肉炎の改善

↪︎歯肉出血の改善

↪︎知覚過敏の改善

↪︎外来性色素沈着の除去

↪︎毛先先端より離れたプラークの除去が可能

↪︎歯肉縁下への到達性が増大

↪︎毛先の入りにくい小窩裂溝などの色素沈着が除去できる

↪︎歯周病原性細菌繊毛を破砕し、病原性を低下させる

🧞‍♂副作用️🧞‍♂️

以下の可能性が、指摘されていますが、実証には至っていません。

↪︎歯肉の損傷

↪︎エナメル質.象牙質摩耗

↪︎セメントや矯正用ブラケットの接着力低下

4.その他

 電動式の補助的口腔清掃用具として、ジェット水流式口腔洗浄器があります。圧力をかけた水を噴射して食物残渣の除去やブリッジのポンティック部分の清掃、歯肉のマッサージを目的とするものです!加えて、舌清掃用のノズルが付属されている機種もあり、口臭予防にも繋がると考えられてます。

 しかし、歯ブラシに比較してプラーク除去効果は低いので、歯磨きの代用として使用するのではなく、歯磨き後の補助清掃として使用することがすすめられてます。

皆さんも電動歯ブラシ使ってみてください🎖