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舌ブラシ(タングスクレーパー)

こんにちは。かさはら歯科医院、歯科医師の平山です。

みなさんは舌ブラシってご存知ですか?ドラックストアなどのオーラルケア用品コーナーに置いてあるのを見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

舌ブラシとは舌の舌苔を清掃する清掃器具です。舌苔は誰にでもあるもので特に心配するものではないですが、多量に付着していると口臭の原因になる場合があります。

今回は口臭と舌ブラシについてお話しします!

 

口臭の原因と発生のメカニズム

口臭の悪臭は、揮発性の硫黄化合物(VSC:Volatile Sulfur Compounds と呼ばれるガス)の臭いです。

このガスの主要な発生源は、口腔から剥離した上皮細胞や歯肉溝の滲出液に含まれる白血球などのタンパク質で、口腔内で「メチオニン」や「システイン」などの含硫アミノ酸に分解されたのち、口内細菌の作用でVSCとなることによって悪臭を発します。

代表的なVSCは「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」の3種類です。

 

口臭の種類

口臭は、実際に口臭が確認される「真性口臭症」と、口臭が認められない「仮性口臭症」や「口臭恐怖症」に大別されます。

口臭がある真性口臭症には、2つのタイプがあります。

1つ目は、原因がはっきりしている「病的口臭症」で、歯周病が主原因の口腔由来と全身由来のものがあります。

2つ目は、原因疾患がはっきりしていない「生理的口臭症」で、起床時、空腹時、疲労・緊張時に発生し、日内変動があり、その約6割が舌苔に由来すると言われています。

舌苔は舌の表面に白っぽく付着しており、口の中の上皮がはがれ落ちたものや、白血球などを含み、細菌が繁殖して、バイオフィルムを形成します。舌苔の除去には、舌ブラシ等を用いた物理的清掃法が一般的です。

舌の清掃用具は、大別して「ブラシタイプ」と「ヘラタイプ」に別れます。歯ブラシは使い方により炎症を助長することがあるので、現在では舌専用の用具を薦めています。

ブラシタイプ

歯ブラシよりも毛丈の短い植毛がアーチ状に配列されている。ソフトな舌触りで、舌の正中の溝や奥にある乳頭の間隙の清掃が可能である。清掃効果はあまり高くない。

ヘラタイプ

植毛はなく、プラスチックや金属のヘラで舌苔を除去する。清掃効果が大きく、嘔吐反射はあまり生じない。

舌表面の溝の中の清掃はほとんどできない。

<使用時のポイント>

  • 清潔なガーゼやタオルで舌苔を除去しても良いが、硬い植毛の歯ブラシは避ける。
  • 1日1回を原則とする。口臭の予防することが重要なので、朝の歯磨きの際に行うとよい。
  • 嘔吐反射を防ぐため舌をなるべく前に突き出す。
  • 鏡で分界溝(舌がつくる山の頂上付近)の位置を確認し、その部分から前にかき出すように数回動かす。
  • 舌はやわらかく傷つきやすいため、力を入れすぎたり、奥までブラシを入れないようにする。
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