歯科治療に必要な検査や持ち物について

こんにちは。歯科医師の高橋です。
今回は、歯科治療を受診する前や受診時に、事前にしておいたほうが良いことや、用意しなくてはならないものについて
いろいろと説明していきたいと思います。

まずは、体の状態を確認するために、習慣的にかかりつけの病院にかかっている方の場合ですが、
「お薬手帳」や、できたら「検査結果」などを持ってきてもらうと、とても助かります。あとは「紹介状」ですね。
薬を処方するときや、紹介状が必要な時、全身状態をモニタリングしながらの歯科治療など、これらによって治療がスムーズに進行しやすくなります。
病気の既往歴も問診票で伺いますので、過去の既往歴もお家でひかえてきていただくと記入しやすくなります。

金属アレルギーのある方は「皮膚科」で受けた金属アレルギー検査の用紙を持ってきていただければ、
保険適用内でのアレルギー反応がある金属以外での歯科治療が可能になりました。
アクセサリーや時計で肌が荒れたりする方はその疑いが強いので、一度検査を受けられてみてはいかがでしょうか。
検査を受けられる時には、希望する病院にお電話していただいて、「そちらでは、歯科金属のアレルギー検査はしていますか?」と聞いてみてください。
一度お電話で、確認していただいてから診察されることをお勧めします。

それと忘れてはならないものに、保険証があります。それと初めて通う歯科医院でのカルテを作るのに必要な書類もお忘れなく。
もし、保険証が手元にない場合には、10割の負担金がかかってきますので、ご用意していただければと思います。
訳あって今は用意できないとなれば、手続きなどはできるだけ早めにされると良いかと思います。
なぜかというと、歯科の初診料はなにかと必要な検査があり、負担金が思いのほか、かかってしまうこともあるからです。
すぐにご用意できない場合は、受付で身分証明できるものをご用意していただければと思います。
その場で、コピーを取らせていただき、保険証が届き次第、初回にかかった余分な負担金をお返しすることになります。

それと、学校の歯科検診を受けられた用紙や、歯周病検診のはがきなども必要な時には、お忘れなく。
次回からの再診には、そこの歯科医院の診察券も忘れずにご持参ください。
ちなみにこちらの歯科医院では、「バースデーハガキ」というものががありまして、お誕生日近くの日にちに来院されると、
ハガキと引き換えに、少しばかりのプレゼントをご用意しております。

そのほかに重要度の高いものとして、今使用している入れ歯やマウスピース、あるいは取れた銀歯やBrなどです。
これらのものは、結構な割合で家に置いてきてしまうことがあるようです。
例えば「銀歯が取れた」とのことで、お伺いしたところ「家にある」とのことで、当日は仮歯にせざるを得ないことも実は頻繁にあります。
ダツリした銀歯を持ってきたとしても、現在お使いの義歯を忘れてしまうと、噛みあわせがわからないこともあり、その日に銀歯がつけられないことも実は沢山あります。
「義歯が壊れた」とのことで拝見したところ、「家に置いてきた」ですとか、たまにあります。
仮歯は当日つくれますが、さずがに義歯は一日では作れません。でも、修理は状態によって可能です。
なので、新しく義歯を作るにしても作る間の期間に使用する義歯は必要です。
結局、次回修理の予約を取っていただかなくてはならなくなるのです。

今後、歯科治療を受診したいという希望がある方は、これらを参考にしていただければ幸いです。
次回は歯科医院で行う検査のことを説明する予定ですので、またよろしくお願いします。