虫歯のでき方と進み方

みなさんこんにちは!
歯科衛生士の佐藤です(^^)!

梅雨入りを間近にぐずついたお天気が続いていますね。連日の蒸し暑さですっかり気が滅入っているこのごろですが、みなさんはお変わりなくお過ごしでしょうか?
今年も夏バテが心配です(>_<)

さて、今回は虫歯のでき方と進行の仕方についてお話しさせて頂きたいと思います!

みなさんは虫歯のでき方について知っていますか?

お口の中には沢山の細菌が住んでいます。
その中のひとつミュータンス菌が主な虫歯の原因菌です。

お口の中の虫歯菌が、食べ物の中の糖分を栄養表面にネバネバした物質を作ります。

そのネバネバした物質を土台として虫歯菌や他の細菌が住みつき、どんどん増えていきます。これがプラーク(歯垢)です。

プラーク(歯垢)の中の虫歯菌は食べ物の中の糖分を餌に酸を作り、しだいに歯を溶かしていきます。これが虫歯です。

次に虫歯の進行についてお話しさせて頂きます。

虫歯の進行状態はCOからC4の5段階に分類されています。

レベル1:CO
COは虫歯の初期段階です。 エナメル質が少し溶けはじめて、白く濁っていたり、溝が茶色くなっていたりします。 再石灰化によって、正常に戻る可能性があります。

〔治療法〕適切な歯磨きやフッ素を塗ることで治ることがあります。

レベル2:C1
エナメル質が溶け、黒い小さな穴が空きます。 この時、まだ痛みはありません。 フッ素によって治ることは難しい段階ですが、歯を削る範囲が少なく済みます。

〔治療法〕虫歯に冒された部分を削り、プラスチックの材料を詰めます。

レベル3:C2
象牙質まで虫歯が進行した状態です。 象牙質は柔らかく急激に虫歯が進行するので、早急に治療をした方が良いでしょう。 ここまでくると、冷たいものや甘いものがしみるたりします。この時点で治療をすれば神経をとらずにすみます。

〔治療法〕虫歯に冒された部分を削り、プラスチックの材料や小さい銀の詰め物などを詰めます。

レベル4:C3
歯の神経(歯髄)まで虫歯が進行した状態です。神経に炎症が起きるので、ズキズキとひどく痛みを感じます。ここまで進行してしまうと神経をとらなければいけません。神経がなくなると歯はもろく欠けやすくなります。

〔治療法〕神経を除去し、神経が入っていた管の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療をして被せ物を被せます。

レベル5:C4
歯の上部が溶けてしまい、ほとんど根だけ残った状態です。 更に炎症が進行すると、神経が死に、痛みがなくなります。 この段階までくると、抜歯しか方法がないことが多いです。

〔治療法〕多くの場合抜歯が必要です。抜歯後入れ歯やインプラントなどで失った歯の機能の回復を図ります。

虫歯のでき方、進行の仕方についてお話しさせて頂きましたが、痛み出してから歯医者さんに来院するのでは手遅れなことが多いです。

定期的に歯医者さんに来院してメインテナンスをすることで、お口の衛生管理をすることもできますし、虫歯を初期の段階で発見し、治療をすることができるので、将来自分の歯を多く残すためにも歯医者さんでのメインテナンスをお勧めします!!(^ ^)