学齢期における歯科保健指導について(後半編)

みなさんこんばんは(*´ー`*)
歯科衛生士の吹越です*°
前回に引き続き今回も学齢期における歯科保健指導についてお話ししていきたいと思います!
前回は小学3年生までだったので、今回は小学4年生から中学生まででお話ししていきます!

*年代別の歯科保健
小学4、5年生
〈口の中の観察〉
・歯の萌出期のため十分に咀嚼ができない事もあるがしっかり噛むことや歯磨きの必要性を伝える。
・永久歯の歯列不正が起こりやすい。とくに上の歯は犬歯より4.5番目の歯(小臼歯)のほうが早く生えてくるので歯列不正になりやすい。

〈指導ポイント〉
・1歯ずつ歯ブラシの当て方を工夫し、汚れを落とせる方法を自分でみつけていく。
・歯の萌出状態や歯磨きの習慣が出来ているか保護者にチェックしてもらう。

〈ブラッシング方法〉
・歯の頬っぺた側、裏側、噛み合わせの面に分けて磨くようにする。
・前歯は、3つの面に分けて磨くようにする。
・磨く順番を決めて磨く。
・前歯の歯列不正では、歯ブラシのつま先・かかと磨きでしっかりあて磨く。

小学6年生
〈口の中の観察〉
・第二大臼歯が生えてくる。(5年生で生えてくる子もいる)
・顎の奥の狭いスペースに生えてくるので歯ブラシが届きにくい。

〈指導ポイント〉
・歯ブラシの届きにくい第二大臼歯には、細めの小さな歯ブラシを用いる。(タフトブラシ)
・口の中全体を磨けるように順番を決めて磨く事を目標とする。
・自分に合った磨き方を身につける。
・むし歯や歯周病についての知識を学び予防のための歯磨きができるようにする。

〈ブラッシング方法〉
・第二大臼歯の位置、萌出状態を確認し、横からの突っ込み磨きや、小型の歯ブラシまたはタフトブラシの使用をすすめる。
・全体を磨けるように順番を決めて、2歯ずつくらいに分割し、小刻みに動かしながら磨いていく。ペングリップで持ってもらうことにより、軽い力で操作ができる。
・歯列不正のところには、歯ブラシのつま先・かかと・わきを使いあてていく。
・デンタルフロスもすすめる。

中学生
〈口の中の観察〉
・第二大臼歯が完全に萌出したいないので、歯ブラシが届きにくいため、むし歯の発生や歯肉炎の炎症が見られる。思春期になると性ホルモンの関係から歯肉炎が悪化する。

〈ブラッシング方法〉
・第二大臼歯の磨き方は第一大臼歯の磨き方と同じ。
・一筆書きのように磨く順番を決める。
・歯肉炎予防のためには歯の根元や歯と歯の間に歯ブラシを当て、歯ブラシのわき・つま先・かかとをうまく使い汚れを落としていく。歯と歯の間は歯ブラシだけでは清掃できないので、補助用具を使い、むし歯や歯肉炎予防をする。

以上で学齢期における歯科保健指導のお話しは終わりになります!
ぜひご参考にしてみてくださいヽ(* ‘ー’)ノ