「まとめて直す」から「しっかり直す」へ

こんにちは。歯科医師の高橋です。

本日は、今の時期に歯科治療をまとめて受けたい方々に対してのお話です。

春は、出会いと別れのシーズンです。卒業入学。そして職場の異動の季節です。
ちょうどこのタイミングで、生活が変化しますが、その隙間の時間として、歯科医院に足を運ばれる方も多いと思います。

そしてほとんどの方が、普段お忙しかったために、なかなか歯医者に通えなかったのではないでしょうか。。。
長い間、歯の痛みや違和感など我慢されて、それはそれは大変な思いをされてきたことでしょう。
その間に直さなくてはならなくなった歯も増えてしまい、困っている方も多数いらっしゃると思います。

なのでこの時期は、「まとめて直したい。」「この時期まで終わらせてください。」とのお願いがたくさんあります。

そうです。。。沢山あり過ぎて困ってしまうという歯科医院の現状がここにあります。

大多数の方が、現実問題、「治療はどうしても終えることはできない」とのことで、治療が中断あるいは途中になってしまうのです。

そして何年か後に治療が再開されたときには、治療途中で放っておかれた歯とさらに直さなくてはいけない歯が増えてしまい、
また中断、途中になってを繰り返し、、、さらに困った状態になってしまうのです。

そんな方にお願いです。「短期間にまとめて直す。」という考えを、変えてみませんか?

どう変えるかというお話ですが、「治療が終わるまで、継続して通う。」という考え方にしていただけると、こちらとしてもありがたいと思うのです。

そして、今の時期に全部直すのではなく、かえって歯医者が比較的混んでない時期をねらって、徹底的に通院するのです。

ひとつの歯科医院で治療できなかったところを、新しい生活サイクルにあった医院を選んでいただいて、「直るまで、直す。」

それが一番賢い選択です。

虫歯は感染します。感染源が、ひとつでもなくなれば、虫歯のリスクは軽減されます。

そしてそれが終われば定期的なクリーニングを年に一度か二度受ければ、良いのです。

そして、他に痛いところがあれば、急患で集中的に診てもらうスタイルが一番理想的です。

私が今まで担当してきた何人かの患者さんは、あきらめず治療を継続、終了し、定期的にクリーニングを受けられていますが、
実際そんな方は、虫歯の再発率がとても少なく、良好な状態を保っておられます。本当に素晴らしいことです。
そして、これを読まれた皆さんの考え方が「しっかり直す。」という方向に向いていただければ、こちらとしても本当に助かるのです。