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第六回口腔解剖学講座『顎関節』

こんにちは、仙台市宮城野区かさはら歯科医院の歯科医師、関です。もうすぐ2月も終わり、最近ようやく春の訪れを感じられるような気候になってきましたね。

さて、今回の口腔解剖学講座のテーマは、『顎関節』です。顎関節は口を上下に開け閉めするときに用いる関節です。顎関節がどこにあるかご存知ですか?耳の穴の手前に指をあて、口を開け閉めしてみると場所が分かるはずです。

顎関節は下あごの骨である下顎骨にある下顎頭と呼ばれる出っ張りと、頭蓋骨の一部である側頭骨の下顎窩と呼ばれるくぼみからなります。
下顎頭は口を閉じている間は下顎窩におさまり、口を開けるときは下顎窩の前方に位置する関節結節と呼ばれる出っ張りに沿って回転しながら前下方に滑走します。指で触って動く出っ張りが下顎頭です。口を開けることによって前下方に滑走しているのが分かると思います。

顎関節を構成するのは下顎頭、下顎窩だけではありません。他に、関節円板、関節包、靭帯などの骨以外の組織ももちろん構成要素としてあります。
関節円板は、下顎頭を覆うように下顎頭と下顎窩の間に位置する密な線維性の組織です。内部に血管や神経はほとんど見られない特徴を持ちます。円板の形態は、中央部が薄く周囲が厚くなっており、下顎頭が安定するようになっています。関節円板は、前方が外側翼突筋、後方が後部結合組織と繋がっており前後的に可動ができるようになっています。これにより、開閉口で動く下顎頭と共に動き、クッションように圧力を分散する欲割を担います。

関節包は、顎関節を取り巻く線維性の膜です。関節包の内面は、滑膜と呼ばれる内張りがあり、滑膜の細胞は滑液と呼ばれる粘液を分泌し、関節包の内側は滑液で満たされています。これにより、顎関節の動きが滑らかになるとともに、血管のない関節円板や骨表面の線維層に栄養を供給します。

関節包のさらに外側には靭帯があります。靭帯は他の関節にも必ずみられるもので、関節の周囲から複数の骨をつないでおり、関節の可動域を制限することで関節が離れることを防いでいる線維性組織です。顎関節にもいくつかの靭帯がありますが、その中でも関節包を外側から補強している外側靭帯が重要な靭帯と考えられています。

顎関節の疾患として多いものに顎関節症があります。顎関節症とは、顎関節痛、開口障害、関節雑音の3つの症状のうち、1つ以上の症状があり、ほかの疾患でないものと定義されます。
口を開けるときに痛みを感じたり、口が開きづらかったり、口を開けるときにカクカク鳴ったりすることはありませんか?もしかしたら、顎関節かもしれません。不安な時は歯医者で相談してみて下さい。

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