子どもの食「豆やナッツ類」に注意!!

こんにちは!!保育士の内海です。
3月に入り日中の空気も幾分暖かく感じてきましたね。
まだまだ子どもたちの間ではお腹の風邪が流行していますので気を付けて下さいね( ̄▽ ̄;)

さて先月、子どもの食に関する注意喚起として消費者庁から仙台市を通して保育施設に「豆やナッツ類の誤嚥について」の通知がありました!!
消費者庁によると平成22年12月から平成29年12月末までに、医療機関ネットワーク事業の参画医療機関から、豆やナッツ類(例えば、大豆、ピーナッツなど)を原因とする子ども(14歳以下)の誤嚥事故が27件報告されています。そのうち20件を3歳未満の事故が占めているとのことです。奥歯が生え揃わず、噛み砕く力や飲み込む力が十分ではなく、気道が狭い子どもが豆やナッツ類を食べると、気道に入って気管支炎や肺炎を起こしたり、窒息したりする恐れがあるとのことです。
豆やナッツ類の誤嚥は、事故報告件数は多くないものの、気道に入った豆やナッツ類を病院で気管支鏡(内視鏡の一種)を使って異物除去したり入院を要する例が全体の6割をしめています。

誤嚥事故防止のために、主に以下のことに注意しましょう!!
1、 豆やナッツ類は3歳頃まで食べさせないで下さい。
①個人差はありますが、大人に近い咀嚼ができるよ うになり、飲み込んだり吐き出したりする力が十分に発達するのは3歳頃です。
②兄姉がいる家庭では、兄姉は豆やナッツ類を食べていても、3歳頃までは食べさせないで下さい。

2、3歳頃までは、小さく砕いた豆やナッツ類も食べさせないで下さい。
①小さく砕いて食べさせた場合でも、破片が気道に入ると、体内の水分で膨張して形状が変わり、気道に詰まる恐れがあります。
②破片が気道に入ると、豆やナッツ類の油分が溶け出して炎症を起こし、気管支炎や肺炎の原因になることがあります。

3、 少し大きい子どもの場合も、食べることに集中させ、落ち着いてゆっくりと、よく噛み砕いて食べらせるようにして下さい。
①遊びながら、歩きながら、寝転んだまま食べると、誤嚥する場合があります。
②食べている時に、周囲の人が驚かせたりすると、誤嚥する場合があります。

4、 節分の豆まきをした後は、子どもたちが豆を拾って口に入れる場合があるため、豆の片付けを徹底して下さい。

そしてもし豆やナッツ類が喉に詰まってしまったら口の中に指を入れてかき出そうとしないで下さい。指の動きにより口腔内が傷ついたり、異物を押し込んで症状を悪化させる可能性があります。適切な応急処置をして速やかに医療機関を受診しましょう。

大事なことは子どもたちの側にいる大人がリスクがある食べ物があるということを知っておくことが重要です。みんなで子どもの周囲環境を整え子どもを守っていきましょう!!