歯磨きをしても虫歯になるのは何故?

みなさんこんにちは🐼!中村です。
今回のわたしのブログのテーマは
🗣「歯磨きをしても虫歯になるのは何故?」についてお伝えしていきます。
磨いているつもりでも、きちんと磨けていないということもあります。しかし、きちんと磨けていると仮定した上で何故そのような差が出るのでしょうか?まず考えられる原因として食生活の悪さ、口腔内の菌、唾液の量や性状の悪さ、歯の質の悪さなどが考えられます。

まず食生活ですが、甘いものをダラダラ食べるという食生活、これは当然ですが、虫歯菌の好む環境です。甘いもの(ショ糖)は、虫歯菌の餌になり歯を溶かす酸を産生し虫歯をつくります。

次に口腔内の菌についてですが、口の中には、健康な状態でも200種類以上の細菌がその数、数十億という単位で生息しています。その中でも善玉菌と悪玉菌の割合が問題になります。悪玉菌が比率として多ければ当然虫歯や歯周病にかかりやすくなります。細菌の中には虫歯菌や歯周病に悪い影響を及ぼす菌以外にも善玉菌と呼ばれる細菌が存在し口腔内のバランスを保っています。そもそも赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいませんが幼児期にどんな細菌を周囲の大人から感染させられるのかで将来、虫歯や歯周病になりやすいか、そうでないのかが決定します。お口の中の細菌叢は一人一人異なり、悪玉菌の比率も個人個人で異なります。虫歯菌の代表ミュータンスレンサ球菌は、赤ちゃんのうちは口腔内に存在しません。歯が萌出して離乳食が始まると周囲の大人、特に母親、父親が自分が使用した箸やスプーンを介し感染するのです。この時期に感染する機会がなければ、それ以後は感染する可能性はかなり低くなりその後の予防が楽になります。最初に善玉菌がたくさん定着すると悪玉菌が定着しずらくなるという構図があります。逆もあります。また完成された細菌叢のバランスは容易にくずれることはなく、後からミュータンスレンサ球菌が進入してきたとしても定着することは少なくヒトが固有の口腔内の菌を獲得する時期は感染の窓と言われる生後1歳7か月から2歳7か月ですので、この間にそれぞれの口腔内の菌のパターンが形成されます。お口の中の悪玉菌であるミュータンスレンサ球菌の割合はこの時期に決定されるのです。この生後1歳7か月から2歳7か月までの間、悪玉菌の感染を防ぐことができれば、お子さんを虫歯の危険からかなりの確率で守れるということになります。ですので、妊産婦のお母さんはお口の中を清潔に保ち、お母さん自身の口腔内の菌を改善しておくことが大変重要なのです。

次に唾液についてですが、唾液の分泌量が少なければ、自浄性が低下し、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。また、唾液には、食後、酸性に傾いたお口の中のPHを中性に戻す力(唾液緩衝能)がありますが緩衝能が高いほど歯が菌の出す酸によって溶かされる時間が短かくてすみ、再石灰化しやすくなるため、虫歯になりにくくなるのです。

最後に歯の質についてですが、歯は、エナメル質、象牙質、セメント質などの成分で出来ているのですが、通常目に見えているエナメル質はもともと非常に硬い物質なのですが、歯の形成段階での石灰化が不十分で、エナメル質や象牙質の無機質が不足していることがありこのような場合、虫歯になりやすい歯の質だと言えるでしょう。

歯磨きしても虫歯になるのはいくつかの理由があります。みなさんも自分自身の食生活であったり、唾液の量を再確認してみて、虫歯にならない歯にしていきましょう😌!