子どものおやつ

皆さんこんにちは。保育士兼歯科助手の山邊です。まだまだ厳しい寒さが続く中、インフルエンザも流行していますね。手洗いうがいを徹底して感染予防に力をいれながら、しっかりとした食事と運動を心掛けて元気に過ごしていきましょう。

 

さて、今回は子どものおやつについてお話したいと思います。子どものおやつは大人のおやつやお茶の時間とは違って、子どもにとっては楽しみでもあり、くつろぎの時間でもあることから、おやつは子どもの心を豊かに育てるうえで大切なものだと考えられています。しかし与え方によっては、食事の食べる量や質に影響を与えることも多いので、十分に考えておやつをあげましょう。

 

そもそも子どもにとっておやつは必要なのでしょうか。実は栄養の面から考えておやつは子どもにとって必要なものなのです。子どもは成長するために多くのエネルギーや栄養素を必要とします。しかし消化器の機能が未熟であることに加えて、自我の発達にともなうむら食いや、遊び食べなどによって3度の食事だけでは1日に必要な栄養量を十分に摂取することが出来ません。更に2、3歳を過ぎると運動量が増えてエネルギーの必要量は増加するので、食事の間に補助的な食事としておやつを考えることが行われています。また、体の構成要素として大きな部分を占めている水分の補給も大切になります。

更に心理面から考えてもおやつは子どもにとって必要なものになります。3度の食事とは違って気分を変えさせたり、子どもの食生活に喜びと潤いを与えるためにもおやつは必要なのです。子どもがお友達や家族となごやかにおやつを食べることは、コミュニケーションをはかることにも連動し、心や体のリラックスにもつながります。

 

このようにおやつの必要性や、メリットはたくさんありますが、おやつの与えすぎには注意をしてください。おやつをあげれば機嫌が良くなるからという理由や、欲しがるままに不規則におやつを与えてしまうと肥満や虫歯、偏食の原因になってしまいます。そのため子どもの成長、発達に合わせて規則正しく与えることが重要になるので、おやつを与える時間と量はきちんと決めましょう。また食事とは違って手でつまんで食べるものも多いため、手洗いうがいをしっかりと行ない、落としたものは口に入れない、食べた後のうがいや歯磨きなど、清潔と衛生の観念を自然に育てるよい機会とすることも大切です。また、あいさつ、行儀、食べ方のマナーを身に付ける機会にもなるため、十分な配慮をしましょう。

 

子どものおやつの必要性、注意点を知り、考えることで、今後のおやつの時間を大切にしていきましょう。また、親子でおやつを手作りして、家族が一緒に食べるなどの機会を積極的にもつことで、子どもの喜びや満足感などがいっそう増すことになります。おやつによって子どもの成長を促すとともに、子どもとのコミュニケーションを大切にとりながら、お互いに楽しいおやつの時間にしていきたいですね。