麻酔の効きやすさ

こんにちは!
受付の目黒です∠( ‘ω’)/

歯科治療に必要不可欠なのが麻酔です。麻酔のおか
げで痛みを軽減して安心して治療することができます。
しかし、患者さんの中には麻酔が効きやすい方、効きにくい方、前の治療は効いたのに今回は効かなかった、、なんてことはあります。

そもそも歯の麻酔は歯自体に麻酔薬を注入しているわけではありません。歯の表面のエナメル質は硬いので歯科治療での麻酔は歯茎に行なっています。歯茎に注射した麻酔薬は歯茎から骨の中に浸透していき、そこから歯の根っこの周り、歯の内部に伝わっていき、神経の働きを止めることで効果が発揮されます。

お酒が強い方は麻酔が効きにくいと言われています。麻酔薬に含まれている物質は肝臓で酵素の働きを受けて分解されるのですが、アルコールに含まれている物質も同じ様に肝臓の酵素の力で分解されるのです。

そのため、普段から多くお酒を飲まれている方ですと、分解酵素の量が増えるのでこれらの物質を速やかに分解する体になっていくのです。

そうすると、麻酔の物質も早く分解されてしまうのでなかなか麻酔が効かないということになります。

また、アルコールを摂取しない方でも、頭痛薬や精神薬を長い期間服用している方もアルコールと同じ様な現象が起きることがあります!

※そのため歯科治療を受ける際にもお薬手帳はお待ちください!

また、痛みや腫れの症状も麻酔の効きにくさにも影響があります。
痛みが強いと麻酔が効きにくいと聞いたことはありませんか?

麻酔薬はアルカリ性で、酸性の環境下だと中和されてしまい効きにくくなります。炎症が強いと歯の組織は酸性に傾いてしまいます。そうするとなかなか麻酔は効きにくくなってしまうので、他の歯には麻酔が効いたのに、、ということになるんです。

麻酔が効きにくい時は治療を途中で中断してまずはお薬で炎症を抑えてから日を改めて再度治療を行ったり、可能な範囲内で麻酔量を足したりします。
また、神経に直接麻酔をする場合もあります。この場合、一時的に強い痛みが生じる場合がありますが、薬液が効いてくると楽になる事があります。

ケースバイケースでその都度対処法は様々ですが、麻酔が効いてないな?と思った際には治療中でもぜひすぐに教えてください(´・ω・`)また、麻酔が効きづらい方は予め教えていただけるととても助かります。
我慢せずに少しでも安心して安全な状態で治療を受けていただければと思います!!