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CAMBRA ™️

歯科医師の平山です。今回は先月行ったセミナーについて書きます。
東京で行われた第3回 CAMBRA™️講演会に参加してきました。
5時間の同時通訳で非常に内容の濃いものでした!
私は昨年の第2回講演会にも参加したのですが、今回もCAMBRA™️に関する多くの知識を得ることができました。昨年はキム・クーチ先生による臨床現場でのCAMBRA™️の活用法、患者さんへのリスクマネジメント提案方法について、今年はパシフィック大学のダグラス・ヤング教授より、最新のCAMBRA™️研究情報や臨床現場での実践をお話しいただきました。
CAMBRA™️とは「Caries Management By Risk Assessment ~ リスク評価に基づくう蝕管理 ~」の略名で、予防歯科の発達するアメリカ、カリフォルニア大学サンフランシスコ校歯学部長フェザーストーン教授が提唱するう蝕予防法です。う蝕は「う蝕を誘発する疾患指標とリスク因子からなる病変因子」と「う蝕を遠ざける防御因子」の2つのバランスによって発生します。

対照的なう蝕のシーソー

CAMBRA ™️はエビデンスに基づき、過去のう蝕経験や唾液量等から個々人のう蝕リスクを評価し、それに応じたリスクを下げる為の処置までがすべてプロトコルされています。
これまでの歯科の検診は口腔疾患の症状や徴候の診査を主としてきました。それらはう蝕の発症によるう窩の形成、歯周組織への感染による歯周疾患、ブラキシズム(食いしばり)から引き起こされる歯の磨耗などです。疾患の徴候はX線写真撮影、エキスプローラー(探針)やプローブを用いた口腔の診査、主治の歯科医師の知識・学識など、種々の手段を総合して判断されますが、疾患の症状は主として患者からの主をもとにします。つまり従来の歯科受診は、すでに発生している損傷を明らかにするものでした。それに対してう蝕リスクの評価は、そのような不可逆的な損傷が発生する前に問題の特定をする診断法です。これにより歯科医師と患者は、医薬品や専門家による治療や、行動変容などの介入を早期に行うことができるようになります。
私はこのセミナーを聞いて、今後は虫歯になってから歯科に来るのではなく、虫歯になる前に歯科に来てリスク検査をすることによって自分に合ったケアの方法を知り、そのケア方法を行うことで虫歯を予防していく、このように歯科を利用してほしいと感じました。
CAMBRA ™️はこれからの日本の予防歯科診療に欠かせない、世界基準のう蝕管理法です。今後も引き続き勉強していきたいと思います!

インドアビュー