乳歯の形態異常

こんにちは、歯科衛生士の本田です(^^)

最近、とても寒くなってきました。
つい最近私も体調を崩してしまいました。
自分も辛いですが、何より家族、
職場のスタッフなどたくさんの方々に
迷惑がかかってしまいます( ; ; )
健康であることが何よりだとあらためて
感じました。インフルエンザ、風邪など
流行っているので、ならないように
予防はしっかりしていきたいですね。

さて今日は、エナメル質形成不全に
ついてお話ししたいと思います。
言葉を聞いただけであまりパッとしない
ような難しい言葉かもしれませんね(o_o)

最近、エナメル質形成不全の歯があるお子さんが
来院され、保護者の方に説明をさせて
いただく機会がありました。

ですのであらためてブログにも書こう
と思いました。

さて、エナメル質形成不全……
まずはエナメル質とは、歯のいちばん
外側の層の部分です。

エナメル質は身体の中で1番硬い組織です。
このエナメル質の部分が、先天異常や
なんならかの原因で通常に形成されなかった
(作られなかった)状態のことを言います。

重度と軽度のものがあります。
軽度であれば、生えてきたばかりでも
変色しているのが特徴です。
・濃い白色をしている
・黄色っぽい色をしている
・茶色っぽい色をしている
などです。

重度であれば、生えきたばかりでも
変形しているのが特徴です。
・でこぼこしている
・不自然なくぼみがある
・欠けている
・穴があいている
・象牙質が(エナメル質の下の組織)が
露出している
などです。

そしてエナメル質形成不全がおこる
原因はたくさんあります。
まずは乳歯のエナメル質形成不全の原因です。
➀早産
➁母親のお腹の中にいるときの栄養障害
➂妊娠初期に母親が飲んだ薬の影響
➃遺伝
などがあります。

永久歯の原因です。
➀発疹性の病気、熱性の病気
➁乳歯の外傷、むし歯
➂栄養障害
➃遺伝
などがあります。

そして、治療についてです。
軽度のものであれば、治療は必要ありません。
ただし、通常よりも歯の質が弱い為(むし歯に
なりやすい)、歯科医院での定期的な
フッ素を塗ることをおすすめします。

重度のものであれば、でこぼこしていたり、
変形していたりすることがほとんどなので、
むし歯治療で使用するプラスチックの材料で
埋めて形を整えることができます。
また、茶色っぽいなど濃い色の場合、
ホワイトニングなどがありますが、
個人差があるので、必ずしも通常の歯と
同じ色になるとはかぎりません。
他には、むし歯治療と同様にかぶせものを
する方法があります。

乳歯のエナメル質形成不全は、先天性
(生まれつき)と遺伝の場合がほとんどですが、
永久歯の場合、先天性と遺伝を除いて後天性
(生えてからのなんらかの原因)のことが
あります。例えば、乳歯のむし歯、転んだり
友達とぶつかって乳歯をぶつけた、などです。
ぶつけてしまうことを防ぐことは、なかなか
難しいですが、乳歯のむし歯は予防が
できますね(^○^)
乳歯が生えてくるのは、生後6ヶ月前後から
です。歯が生えてきた時点で、フッ素を
塗ることができるので、歯が生えてきたら
または1歳になるまでには一度歯科医院を
受診しましょう(o^^o)