歯周病の検査について

こんにちは!衛生士の八戸です!
今回は歯周病の検査とはどういうものなのか説明したいと思います!
まず歯周病の検査は、
①歯周ポケットの深さを調べる
②歯の動揺度を調べる
③歯肉からの出血を調べる
この3つの検査を一つ一つの歯に正確に行って行きます。
①歯周ポケットの深さを調べる
まず、歯周ポケットというのは、歯と歯茎の間の溝の事です。この間に歯周プローブという器具を用いて検査を行います。メモリがついた細いものさしの様なこの歯周ポ器具です。ケットの間に汚れが残っていると歯肉が腫れて、ポケットを深くしてしまいます。健康な歯周ポケットの深さは3ミリ以内といわれています。

◯4〜5ミリになると…
歯磨きをする時、出血する。歯が浮いた感じがする。歯肉に違和感がでるりなどの症状がでます。
これは軽度歯肉炎の状態です。この程度でしたら、毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯医者さんで汚れを落としてもらえば改善が期待できます。
◯6〜7ミリ
口の匂いが気になる。歯肉から膿がでる。物がかみにくい。歯肉が腫れるなどの症状がでます。
これは中等度歯周炎の状態です。
歯肉炎と歯周病の違いは、骨の吸収までいくかどうかです。骨まで炎症が及んでしまうと、改善は難しいです。これ以上進まないように維持をすることが大切になります。
◯8ミリ以上
歯がぐらぐらする。口臭がひどい。かめない。歯肉が腫れて痛むなどの症状がでます。
これは重度歯周病の状態です。ここまで進行すると、歯を残すとこは難しくなってしまいます。

②歯の動揺度を調べる
これは、ピンセットで歯を揺らして、歯の揺れ具合を調べる検査です。
なぜ歯の揺れ具合を調べるのかというと、歯周病が進むと、歯の骨が吸収されて、歯を支えられなくなります。歯を支えてる骨の状態を調べるために行う検査です。
また、噛み合わせが悪いときも歯周病の悪化に繋がります。強すぎる噛み合わせでも骨は吸収されてしまうのです。
③歯肉からの出血をしらべる。
①で歯周病ポケットの深さを調べた際に、血が出た歯の歯肉の状態も調べます。
出血があるということは、歯肉に炎症があるということです。3ミリ以内の健康な歯周病ポケットでも、出血があるということは、歯茎の中に汚れが残っていて、中で炎症が見られるという証明になります。

その他に、目で見ただけではわからない歯茎の中の状態を調べるために、レントゲン写真の撮影を行います。全体的なレントゲン写真(パノラマ)と、歯周病の進んでそうな深いポケットがある場合は、部分的なレントゲンの写真をとる場合もあります。
レントゲンでは残っている骨や、歯についている歯石、歯の被せものの状態や、神経の有無など、様々なことがわかります。
また、薬の副作用で歯肉が腫れることがあるので、服薬の確認も行います。
以上が歯周病の検査です!歯周病の治療は、歯の汚れ、歯垢を取り除くことが大切です。おうちでの毎日の歯磨きが治療に繋がります。歯周ポケットの中についてしまって、歯ブラシで取り除けない歯垢、歯石は、歯医者で取り除きます。症状が出る頃には、歯周病はすでに進行しているかも知れません!自分の歯を残すために、早めに歯医者さんでの受診をお勧めします!そして、定期的に歯医者さんで検査や歯石除去を行うことも大切です!