口内炎

みなさんこんにちは!歯科衛生士山内です。

みなさん、口内炎という言葉はご存知ですか?一度は聞いたり見たりしたことがあると思います。

口内炎は口の中の粘膜がただれて炎症を起こしてる状態のことを言います。

一般的に口内炎と言われるのは疲れたときや体調が悪いときに、唇や頬の粘膜、舌などにひりひりした痛みを感じる直径2~3㎜程度で周囲が赤く、その中心部に白っぽい潰瘍を形成するアフタ性口内炎と呼ばれるものになります。

何もしなくてもだいたい3~7日から2週間で自然に治ってしまうのが一般的です。

原因は、過労・栄養不良・ストレスなどがあげられます。痛いので歯磨きをしないで口の中を不潔にしていると二次的に感染を引き起こし長引くことがあるので、うがいや濡らしたガーセでふきとることでくちの中を清潔にして、休養を取ることが大切です。

口内炎を自覚して2週間以上経っても症状が改善しない場合には、歯科医院を受信することも大事になってきます。

口内炎と言ってもさまざまな病気の症状あるいは初期の症状として現れることもあるからです。

口内炎を症状とする病気には次のようなものがあげられます。

*ウイルス感染による

・単純疱疹(単純ヘルペス)…再発の可能性も、その際は一般的に軽症なことが多い

・帯状疱疹

・ヘルパンギーナ…発熱やのどの痛みも。小児に多い

・手足口病…ヘルパンギーナと同じような症状。口内の痛みから飲食を受け付けず脱水になることも

 

*免疫異常、アレルギーによる

・薬物性口内炎…目や鼻の粘膜のただれや発熱も

・天疱瘡

・スティーブンジョンソン症候群

・全身性エリテマトーデス

 

*感染による

・壊疽性口内炎

・口腔カンジダ症…免疫力の低下によりおこりやすくなる

 

*腫瘍による

・口腔扁平苔癬

・紅板症

・口腔がん

また一見、口内炎のように見えても実は異なった口の根幕の病気の場合もあります。もっとも注意が必要なのは口腔がんです。口腔がんの初期症状は、舌・頬の粘膜・口唇の粘膜にできたごく小さい潰瘍としてあらわれ、アフタ性口内炎と区別がつかないことがあります。したがって自己判断で市販薬などを塗ってむやみに様子を見ていると病気が進行してしまうことがあります。

口内炎が

①2週間以上なおらない

②強い痛みや出血をともなう

③徐々におおきくなる

④同時に3か所以上できている

このような場合は歯科医院を受診し、適切な検査と診断、そして治療を受けるようにしてください。