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歯が原因でないのに歯が痛くなる病気について

おはようございます。
かさはら歯科医院、歯科医師の角田です。
今回は歯に原因が無いにも関わらず、歯に痛みを感じる状態。いわゆる非歯原性歯痛における、代表的な2つの疾患についてお話させて頂きます。

1、筋・筋膜性歯痛
筋・筋膜性歯痛は、非歯原性歯痛の疾患として多く認められるものの1つです。主に夜間のブラキシズムや日中の上下歯牙接触などが原因で、咀嚼筋の過度な緊張、疲労状態が続く事で発症します。痛みの特徴としては、局所の鈍い、疼く様な痛みと筋・筋膜に限局する、トリガーポイントと呼ばれる圧痛点が存在する事。そしてそのトリガーポイントが圧迫される事で、実際には原因が無い様な口腔内や歯牙に関連痛が発生する事が挙げられます。
筋・筋膜性歯痛の治療法としては、マッサージや温冷罨法、レーザー療法や電気療法といった理学療法が推奨されています。また、診断的な治療方法としてはトリガーポイントに対して局所麻酔の注射をする事で、歯痛の減少の有無を確認するといったトリガーポイントインジェクションといった方法が行われています。

2、神経障害性歯痛
神経障害性疼痛の1つである三叉神経痛により、歯牙に問題が無いのにも関わらず歯痛が生じる事があります。三叉神経痛は、血管や腫瘍の圧迫、脱髄性病変などにより神経根に脱髄が生じ、その部に異常発火が生じる為に発生すると考えられています。その症状としてはいわゆる電撃様疼痛であり、トリガーゾーンと呼ばれる誘発部位への刺激により、激烈な痛みが発作的に数秒間続きます。トリガーゾーンへの刺激は、食事や会話、洗面や歯磨きといった些細な非侵害的なものも含まれる為に、初めに歯医者に訪れる機会も多い疾患です。
三叉神経痛の治療法としては、薬物療法が特に有効であるとされています。国神経学会(AAN)と欧州神経学会(EFNS)の合同で作成された三叉神経痛治療ガイドラインによれば、カルバマゼピンという薬を第一選択とする事が推奨されています。

以上、非歯原性歯痛の代表的な疾患である筋・筋膜性歯痛、三叉神経痛の2つについてお話をさせて頂きました。この2つ以外にも、帯状疱疹性神経痛や上顎洞性歯痛など、歯が原因でないのにも関わらず、歯に痛みが現れる疾患は他に数多く存在します。
必ずしも歯が痛い=歯に原因がある、という訳ではない。
文章は長くなりましたが、この事だけでも覚えて頂ければ幸いです。

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